「不登校になって勉強が追いつけるのか、正直わからない」
「このまま時間だけが過ぎてしまって、手遅れになるのでは…」
多くの学生やその保護者が抱える不安です。しかし結論からお伝えすると、不登校でも勉強は十分に追いつけます。むしろ、学校にしばられず自分のペースで学べることで、学力が大きく伸びるケースも珍しくありません。
この記事では、不登校から定期テストで学年30位、進研模試60まで到達した実例を交えながら、子どもが勉強に追いつくための現実的な方法を解説します。
不登校でも勉強が手遅れではないといえる理由

結論から言えば、まったく手遅れではありません。
むしろ多くの専門家や当事者が強調するように、
「学校に行けない=学力が伸びない」
という考えは誤解です。
勉強の理解度は、
- 安心できる環境
- 継続できるペース
- 自分に合った教材や指導
この3つがそろったときに、大きく伸びます。
不登校の子は学校のストレスから離れている分、環境が整いさえすれば驚くほど集中できるケースがあります。
当塾でもそういったケースは多くみられます。
1. 自分のペースで学べるため効率が良い
学校では45分間の授業を一斉に聞く必要がありますが、不登校中は
- 「ここがわからない」をさかのぼって復習
- 得意な科目はどんどん進める
といった個別最適化学習ができます。
2. 短時間集中の方が記憶が定着する
東大の調査でも
- 60分連続学習より
- 15分×3セットの方が高得点
という結果があります。
不登校の子でも「短時間から勉強に戻る」ことで、スムーズに習慣化できます。
出典:学習時間を細かく分けた「45分」で「60分」と同等以上の学習効果を発揮 “長時間学習”よりも短時間集中の“積み上げ型学習”が有効であった
3. オンライン教材やサポートが充実
特に最近は不登校向けのオンラインスクールやデジタル教材が発達し、
「わからない所だけ質問できる」
「スモールステップで学習できる」
といった仕組みがあります。
こうした仕組みをつかえば自宅でも効率の良い学習を実現できます。
【体験談】不登校から勉強に追いつき、模試偏差値60になった話
ここからは、実際に当塾で指導したAくんのケースを紹介します。
不登校になり半年が経過。「もう手遅れかもしれない」と母親が涙
Aくん(中2)は、学校の人間関係が原因で不登校に。
半年ほど登校できず、勉強はほぼ手つかず。
保護者の方も
「どこから勉強がわからないのかも、もうわからないんです…」
と深刻でした。
Step1:まずは“できるところ”だけやる
最初の2週間でやったことはシンプル。
- 得意な理科だけ
- 1日15分だけ
- できたらスタンプをつけるだけ
「それだけ?」と思うかもしれませんが、この成功体験作りが最重要です。
Aくんは理科がもともと得意だったため、2週間で
「俺、意外と勉強できるかも」
という感覚が戻りました。
Step2:理解不足がどこからなのかを明確にする
次に取り組んだのが
“どこからわからなくなったのか”の特定。
オンラインの学食検査で基礎を洗い出すと、
- 数学は小6の割合あたりから
- 英語はbe動詞と一般動詞の区別
がわからない状態でした。
この「わからないポイント」がわかれば、勉強は一気に進みます。
Step3:基礎を3か月で総復習
当塾では
- 週3回80分のマンツーマン指導
- 毎回の小テストで理解度チェック
- つまずいた所だけピンポイントで質問
という仕組みで、Aくんは3か月で中1・中2の総復習を完了。
「本当に半年も休んでた?」というペースで追いつきました。
Step4:定期テストで学年30位、模試偏差値60へ
中3の1学期。Aくんは久しぶりに受けた定期テストで
学年30位を獲得。
その後受けた進研模試では
偏差値60に到達。
本人は「不登校のままなのに、ここまで点数が取れるとは思わなかった」と驚いていました。
不登校でも追いつける具体的な勉強法

ここでは不登校でも無理なく追いつける具体的な勉強法を紹介します。
【STEP1】短時間 × 得意科目で「学習習慣」を作る
東京大学の研究でも、
15分×3セットの短時間学習は60分学習より117%学習効果が高い
と証明されています。
不登校から学習を再開する際は、
- 15分だけやる
- 終わったら自由時間
というルールにするのがおすすめ。
最初は
- 国語の読解
- 理科の計算
など「成功しやすい科目」から始めることで、学習に対する拒否感が消えていきます。
【STEP2】習慣化したら、基礎から「苦手科目」へ
勉強のやる気が戻ってきたら、次は苦手教科へ。
数学なら
- 正負の数
- 方程式
- 比例・反比例
英語なら - be動詞と一般動詞
- 疑問文
- 三単現
など「一番下の基礎」から始めるべきです。
苦手科目が伸びる瞬間は、
「わからない部分が線でつながる瞬間」
です。その瞬間を作るためにも、基礎の徹底が必須です。
【STEP3】試験対策(過去問・頻出問題の集中学習)
基礎が固まったら、短期間で効率的に点数が伸びる
過去問と頻出問題
を使いましょう。
試験で出る問題は決まっているので、
「出るところだけやる」
という割り切りが短期間で追いつくための鍵です。
Aくん自身も、最終的には過去問だけをひたすら解くことで学年30位まで戻りました。
不登校中でも無理なくできる学習方法5選
ここでは不登校中でも無理なくできる学習方法を5つ紹介します。
1. 自主学習(最も簡単に始められる)
- コストがかからない
- 自分のペースで進められる
- タブレット教材も相性が良い
というメリットがあります。
ただし、計画を立てるのが難しいため、
保護者の軽いサポートがあると継続しやすいです。
2. 塾(外出に抵抗がない場合)
集団塾は刺激が得られ、個別塾は理解度に合わせて進められます。
ただし不登校の子にとっては
「通う」というハードルが高い場合があるため要注意です。
3. 家庭教師(質問しやすく効率が良い)
不登校専門の家庭教師なら、
- 心のケア
- 学習計画
- 基礎からの学び直し
などを丁寧にサポートしてくれます。
ただし、対面での関わりが負担になる子もいるため、
事前に本人の意思確認が必要です。
4. フリースクール(対面に慣れる練習にも)
- 生活リズムを整えられる
- 先生に質問しやすい
- 友人作りにつながる
という環境面でのメリットがあります。
学習よりも「居場所づくり」に比重を置く施設もあるため、
目的に合ったスクール選びが大切です。
5. オンライン専門スクール(ハードルが低い)
不登校の子にとって特に相性が良いのが、
オンライン型の学習サービスや通信制高校です。
メリット
- 外出不要で負担が少ない
- カメラOFFでもOK
- 個別指導で「わからない」を解消しやすい
- 苦手教科を基礎から徹底復習できる
- 学校に戻る準備としても使える
デメリット
- 家の環境に左右される
- 友達ができにくい
- 相談したいことが画面越しでは伝わりにくい
- 自己管理が必要になることがある
不登校の子が勉強に追いつくために親ができる3つのこと
巻き返すためには、勉強を始める前の土台作りが重要です。
認める・褒める・肯定する
勉強時間ではなく、
- 机に座れた
- ノートを開いた
- 15分続けた
こうした小さな行動を褒めることが重要です。
比較しない
「友達はみんな学校に行ってるよ」
「普通はこの時期までに…」
という言葉は絶対NG。
本人が一番落ち込んでいるため、ただの追い打ちになります。
親が正解を押しつけない
「このやり方がいいよ」
「この教材を使いなさい」
という指示は、学習の主体性を奪います。
「どれならできそう?」という問いかけが効果的です。
不登校の勉強は「手遅れ」ではない。むしろ伸びる
Aくんのように、半年以上勉強が止まった子でも、
半年で追いつき、さらに成績を伸ばすことができます。
重要なのは
どこからわからないのかを特定し、短時間で成功体験を積むこと
これだけです。
不登校は決して終わりではありません。
むしろ自分のペースで学び直すチャンスでもあります。
「うちの子はもう追いつけないかもしれない…」
そう感じている方こそ、正しい学び方をぜひ一度試してみてください。

