「学校には行けないけれど、勉強はしたい」
「塾なら行ける気がする」
「親に言いづらいけど、塾に行きたい…」
不登校の子ども・保護者の方から、このような相談は非常に多く寄せられます。
結論から言うと――
不登校でも通える塾は普通に存在しますし、学校にバレても特に問題ありません。
ただし、「どの塾でも行けるわけではない」「バレるかどうかは状況次第」など、注意点がいくつもあります。
この記事では、不登校専門の個別指導塾の視点から、
- 不登校でも通える塾の選び方
- 学校にバレる・バレないの仕組み
- バレても不利益はあるのか
- 不登校でも通いやすい塾のタイプ
- 塾が復学のきっかけになるケース
これらを体系的にくわしく解説します。
1.不登校でも通える塾はある? → ほぼすべての塾で受け入れ可能

まず安心してほしいのは、
▶ 不登校を理由に入塾を断られるケースはほとんどない
ということです。
ただし、重要なのは
▶「不登校への理解がある塾かどうか」という点。
同じ「塾」と呼ばれていても、対応は大きく違います。
理解がある塾の特徴
- 不登校を否定しない
- 急に「学校行こうよ」「サボりだよ」と言わない
- 本人のペースに合わせる
- メンタル面にも寄り添える
- 欠席が続いても柔軟に対応
逆に、学力主義の塾や講師の価値観が古い塾だと、
不登校の子どもは深く傷つけられる恐れがあります。
2.「塾に行くこと」は学校にバレる?【結論:ほとんどの場合バレない】
これは非常に多い質問です。
▶ 原則、塾が学校へ情報提供することはありません。
塾と学校はまったく別組織であり、
個人情報を勝手に伝えることは法的にもNGです。
学校にバレるのはレアなパターンのみ
- 同級生や友だちから広まる
- 保護者が学校へ相談した
- 出席扱い制度を利用するため、意図的に学校へ連絡した
つまり、 普通に塾へ通うだけならバレません。
3.もし学校にバレても問題はある? → ペナルティはゼロ

「不登校なのに塾だけ行っている」と学校に知られても、
▶ 学校側から罰則・不利益はありません。
むしろ多くの学校は、
- 「塾に行けるなら安心した」
- 「ペースが整ってきている証拠」
- 「勉強が進んでいてよかった」
と前向きに受け止めることがほとんどです。
不利益どころか、「出席扱い制度」につなげられる可能性もあります。
4.どんな塾なら不登校の子でも行きやすいか
ここは非常に重要な部分です。不登校の子に向く塾にはいくつか共通点があります。
① 個別指導塾
不登校の子どもが最も通いやすいのは 個別指導塾 です。
- 1対1または1対2で安心
- 周りの目が気にならない
- ペースを合わせてもらえる
- 休んでも授業を振替えやすい
復学や受験を見据えるなら、個別指導のメリットは非常に大きいです。
② 不登校専門・積極受け入れの塾
今は「不登校専門塾」「心理サポート併設塾」なども増えています。
- 不登校に理解のある講師
- 学校へ行けない事情への配慮
- 心のケア+学習サポート
- 保護者相談も可能
ただ、専門塾である必要はありません。
本人が「普通の塾がいい」と思うなら、それでOK。
③ オンライン塾
外に出られない・緊張が強い子には良い選択肢となります。
向いている子
- 家の方が落ち着く
- 集団が苦手
- 画面越しでもコミュニケーションが取れる
向かない子
- 画面授業に集中できない
- パソコン操作が不慣れ
- 人の気配がないとやる気が出ない
体験してみて判断するのが良いでしょう。
④ 家庭教師
- 完全マンツーマン
- 家から出なくてOK
- 学習習慣の再構築に最適
- 不安が強い子には特に合う
ただし料金は塾より高くなる傾向があります。
5.不登校でも塾に通うメリット
ここでは不登校の学生が塾に通うメリットを4つ紹介します。
① 学校の遅れを取り戻せる
学校の授業に出ていなくても、塾のカリキュラムで必要範囲をカバーできます。
② 学力の維持・自信回復
勉強ができるようになると「自分でもできる」という自信が戻りやすいです。
③ 第三者とのコミュニケーションが生まれる
家族以外と会話する機会があるだけで、メンタルが安定します。
④ 復学のきっかけになる
- 勉強がわかるようになった
- 生活リズムが整ってきた
- 他人との接触に慣れてきた
このあたりは復学につながりやすいポイントです。
6.塾に通うデメリット
逆に不登校の学生が塾に通うデメリットもあります。
① 不登校の根本原因が解決するわけではない
塾は「学習支援」が目的であり、
人間関係の悩みや心の問題を直接解決する場ではありません。
② コストがかかる
個別指導・家庭教師は料金が高めです。
家庭に負担がかかりすぎない範囲で選ぶことが大切です。
7.よくある質問
- 塾だけ行ってても進学できる?
-
大学受験は、高卒資格(高校卒業 or 高卒認定)があれば受験可能。
塾に通って勉強を続けていれば、普通に大学進学は目指せます。
- 塾に通っていることを学校に言ったほうがいい?
-
→ 言わなくてもOK。言ってもOK。
不利益は一切ありません。
復学を狙うなら、学校へ共有しておくと
「状態が安定してきている」と理解してもらいやすいです。 - 塾はいつから通えばいい??
-
本人が行きたいと思った時がベスト。
無理して通う必要はありません。塾だけが学習手段ではありません。
コラム:学校に行けないのに塾には行けるのはなぜ?
決して「サボり」や「わがまま」ではありません。これには明確な心理的理由があります。
- 「生徒」ではなく「お客様」である安心感
学校は「集団生活のルール」が最優先されますが、塾は対価を払ってサービスを受ける場所です。講師は生徒を管理する存在ではなく、サポートする存在です。この「対等な関係性」が、傷ついたお子さんにとって心理的な安全性に繋がります。 - 目的がシンプル 学校は行事、人間関係、委員会など複雑ですが、塾は「勉強する」という一点のみ。やるべきことが明確なため、過剰なプレッシャーを感じずに済みます。
8.「塾に行きたい」と思えたら、それは大きな前進
最後に最も伝えたいことがあります。
▶「塾に行きたい」と思えている時点で、確実に前に進めています。
不登校の子が外の世界にもう一度踏み出すには、相当な勇気が必要です。
塾は、学校よりハードルが低く、それでいて人との関わりも生まれます。
だからこそ、
- 無理のない塾を選ぶ
- 本人のペースに合わせる
- 塾を“学校の代わり”にしすぎない
この3つがとても重要です。
お子さんが安心して通える塾を選べれば、
勉強面だけでなく、心の回復にもつながっていきます。

