「一日中スマホ、ゲーム、寝ているだけ…」
「このままじゃ将来どうなるのか、正直わからない」
不登校のお子さんを持つ親御さんにとって、もっとも苦しいのが「子どもが家で何もしない時間」を見続けることではないでしょうか。
勉強もしない、手伝いもしない、ただスマホをいじって寝ているだけ。
そんな姿を見ていると、「このままでは将来どうなってしまうのか」「もう手遅れなのではないか」と、焦りと不安が押し寄せてくるのは当然のことです。
しかし、不登校支援の現場や経験者の声を集めると、この「何もしない時間」こそが、子どもの心が回復するために絶対に必要なプロセスであることがわかってきました。
この記事では、なぜ子どもは動かないのか、親にはわからない子どもの心理、そして「見守る」ことの本当の意味について解説します。
なぜ?不登校の子が「家で何もしない」本当の理由

多くの親御さんが「怠けているだけではないか」と感じてしまうその姿。
実は、怠けているのではなく「動けない」状態にあるかもしれません。
心のエネルギーが枯渇したガス欠の状態かも
不登校になるまでの間、子どもは学校や人間関係の中で、気を使い、我慢し、戦ってきました。
その結果、心のエネルギーが完全に切れてしまった状態が、不登校の初期〜中期です。
スマホの充電が1%の時に、動画を見たりアプリを動かしたりできないのと同じです。
まずは充電器に繋いで、動かさずに置いておく必要があります。
子どもにとっての「何もしない時間」は、まさにこの急速充電期間なのです。
「わからない」不安と戦っているのは子どもも同じ
親から見ると何も考えていないように見えますが、子どもは何も考えていないわけではありません。
「自分はダメな人間だ」 「みんなは学校に行っているのに」 「この先どうすればいいのかわからない」
こうした罪悪感や葛藤で頭がいっぱいになり、身体を動かすエネルギーまで回らないのです。
外見上の「ダラダラ」は、内面での激しい葛藤の裏返しであるケースが少なくありません。
「手遅れ」なんてことはない!焦りが招く悪循環
「このまま引きこもりになったらどうしよう」という恐怖から、つい口出しをしてしまっていませんか?
実は、この時期に無理に動かそうとすることこそが、回復を遅らせる最大の原因になります。
無理な登校刺激は逆効果
フリースクールのスタッフや経験豊富な支援者は口を揃えて「待つこと」の重要性を説きます。
本当の意味での「手遅れ」とは、学校に行かないことではなく、親子の信頼関係が完全に崩壊し、子どもが親に助けを求められなくなる状態を指します。
「何もしない」ができるようになったら、回復の兆し
実は、不登校の初期は「学校に行かなければ」という焦りで、家でも落ち着かない子が多いものです。
それが、家で堂々とダラダラできるようになったということは、「家が安心できる場所」として機能し始めた証拠です。
当塾で扱った事例の中には昼夜逆転やゲーム三昧の日々を経て、エネルギーが溜まったタイミングで突然「ダンスをやりたい」と言い出し、そこから大学進学へ繋がったケースがあります。
「何もしない」を徹底的にやり切ることで、次の「何かしたい」という意欲が自然と湧いてくるのです。
親が今日からできること
「何もしない」子どもに対して、親も「何もしない」をする。
これが最も難しく、かつ効果的な支援です。しかし、ただ放置するのとは違います。
積極的な見守りとしての具体的な行動と考え方をご紹介します。
1. 「減点法」ではなく「加点法」で見る
「今日も学校に行けなかった」「今日も昼まで寝ていた」と減点法で見ると、親の心はすり減る一方です。
- 「今日はリビングに起きてきた」
- 「ご飯を一緒に食べた」
- 「ゲームだけど、楽しそうに笑っていた」
これら一つひとつを「できたこと」としてカウントしてください。声に出して褒める必要はありません(わざとらしいと嫌がられます)
2. 親自身の人生を楽しむ
子どもは親の顔色を敏感に察知します。
親が「あなたのせいで私は不幸だ」というオーラを出していると、子どもは罪悪感で余計に動けなくなります。
親が自分の趣味を楽しんだり、美味しいものを食べたりして「機嫌よく過ごす」こと。
これが、子どもにとって一番の安心材料になります。
3. 「いつか」を期待しすぎず、今の状態を肯定する
「いつか動き出すはず」と期待して待つと、動かなかった時に「裏切られた」と感じてしまいます。
「今はこういう時期」「ダラダラすることに価値がある」と、現在の状態を肯定してあげてください。
まとめ
不登校のお子さんが家で何もしないことは、決して悪いことではありません。
とはいえ、将来の先行きが不透明ゆえにストレスも溜まってしまうでしょう。
当塾では無料で不登校のお悩み相談を承っております。
当塾に利用に関わらずご相談いただけますので、お気軽にご相談ください。

